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本音で喋る!ディスカス飼育にバクテリアは必要なのか? Part4 [ディスカス飼育How To]

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本音で喋る!ディスカス飼育にバクテリアは必要なのか? Part4

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前回のPart3では、ディスカスが不調になるタイミングの前には

ディスカスの好調期間が存在し

その期間中に給餌量が増える傾向にあるという事。

人の視点からすると、水槽内の環境とは、お風呂の中にトイレがあって

そこに食事を放り込まれて、生活しているようなもので

簡単に言ってしまえば”不潔な住環境”であるといえます。

ディスカスが好調時に飼育者が行いがちな

給餌量の増量により、水槽内で急速な腐敗現象が起き

腐敗によって発生、蓄積する何らかがディスカスを

不調、拒食に落とし入れると仮定しました。

そしてディスカス自身が他の観賞魚と比較して

その腐敗から発生する何らかに対して

耐性が低いのではないか?とも仮定してみました。

そして最後にその腐敗から発生する何らかは

観賞魚を水槽内で飼育していれば普通に発生するもので

ディスカスに与えている餌が原料となり

ディスカス自身と水槽内の菌類によって絶えず作られているものであるではないか

という話をしました。


今回は、そのディスカスを苦しめる何かに対して

ディスカス飼育者はどのように向きあっていかなければならないのか?

というお話を始めます。

正直に申しあげて”正確な名も素性も分からない相手”に対して

どのように対応すべきかという話になりますので

実際には、”これぞ必勝法・大正解”というものがないのが現状です。

しかし私は国内外で、多くのディスカスブリーダー、飼育者の飼育法を拝見し

それぞれの飼育者から飼育哲学、飼育方法論を直接聞いてきた経験と

それに加えて私自身、そして多くの日本国内のお客様から得た

お聞きした”飼育成功・失敗経験談”という極めて貴重なデータベースをお持ち合わせております。


まず世界のブリーダー飼育哲学、飼育方法論は

一見どれも共通点がないように見えるものも少なくないのですが

一歩引いてよくよく見て考えてみますと、彼ら全ての飼育法には

1点に集約された究極的な目的があることが分かってきます。それは。

”給餌する餌から飼育水に溶け込むタンパク質、脂質、炭水化物などの有機質の除去し

その有機質の腐敗による毒素の発生量を出来る限り少なくする”

以上の1文で言い切れるものなのです。

極端な例でいえば、アジアのディスカスファームの濾過システム。

ウールが薄く敷かれた小さな物理ろ過が水槽に設置されているだけです。

給餌の毎に全量換水と水槽の内側の掃除をするだけのメンテナンス。

あとは水槽に入れる魚の数を調整しながら短期間に幼魚から成魚まで育て上げます。

これは何を意味するのか?

水槽に蓄積された大量のアンモニアを給餌ごとに外に排出し

なおかつ水槽面に付着した餌から溶出した有機質が腐敗して

毒素を出さないように掃除しているのです。

皆様あまり意識されてないと思いますが、実は水槽ガラス面も掃除しなければ

濾材と同等の働きをし、菌の住処になりうるからです。

このアジア式の飼育方法をすれば誰でもディスカスは飼育できるはずなのですが

ところがどっこい、日本の水道水などはPHが7.5前後に調整されているケースが多く

アジア式飼育法を行うと、ディスカスはアンモニアの毒害をもろに受ける事になってしまいます。

ですのでアンモニアを亜硝酸、硝酸塩に変える硝化バクテリアが少なからず水槽内に必要となり

そのために硝化バクテリアを定着させる濾過機を設置しなければならなくなります。


対して欧州のディスカス飼育法はまず彼らが日常的に得ること出来る硬水を

ディスカス飼育に適した水質に変えることから始まります。

ROやイオン交換樹脂を使って、硬度を落とすのです。

とくにブリーダーは、水を大幅に調整してブリーディングを行い

育成する段階になると、コストを削減するため

出来るだけ水の調整を最小限に留めたりします。

水槽を比較的多く持つブリーダーは、ディスカスを徐々に自前の硬度の高い水に

慣らせて育てていきます。飼育水の中にはGH20以上(!)のファームもありました。

水や、ヒーティングに電気代にもコストがかかる彼らは

アジアのファームのような大量換水・濾過機無しの飼育はできるわけもなく

徹底した物理ろ過、大型生物濾過槽、ウエット&ドライ、ドライなど

飼育者それぞれで独自のスタイルを追い求めて濾過システムを構築しています。

ただどのようなディスカス飼育者も濾過をスタートする時は

何らかの濾過バクテリアを使ってましたし、さらに濾過周りを徹底的に綺麗にしていて

嫌な腐敗臭も一切しなかった事を覚えています。

彼らが”腐敗”を非常に嫌っているのは間違いないのです。

結局、アジア式のディスカス飼育法も、欧州式のディスカス飼育法も

腐敗の原因となる要素と真正面と向き合いながら

互いに進化、発展していったものだといえるしょう。

実は私自身の、そして多くの日本国内のお客様から

お聞きした”飼育成功・失敗経験談”のうち失敗談は、上で申し上げた

アジアと欧州、2つの異なる飼育法ほどに

腐敗に対して真正面から向き合っていないがために

起きてしまった結果であることが多いのです。


ディスカスが日本に紹介されたディスカス黎明期ではディスカス飼育に推奨された濾過方法は

大磯を使用した底面濾過式だったと記憶しております。

餌に関しても、ディスカスには糸ミミズ与えるべしというスタイルだったような。

熱帯魚ブームが過熱した頃には

ドイツディスカスが紹介され、ドイツ式の飼育法そしてドイツ製の外部式フィルターも

併せて紹介されました。

アジアのファームが紹介されれば大量の水換えこそ

ディスカス飼育において絶対不可欠なものと紹介されたりしました。

その2つの異なる飼育法が紹介されたときに

何か大きな間違いがあったのでしょう。日本のディスカス飼育者は

一番注意しなければならないことに気が付くこともなく

ただただ”2つの異なる飼育スタイルだけを模倣”してしまったのですね。


さて、ここでガラっと話を換えてみます。

腐敗と発酵の違いを皆様ご存じでしょうか?


もう一度腐敗と発酵の意味をご紹介します。(Wikipediaより)

腐敗(ふはい)とは、有機物が微生物の作用によって変質する現象をいう。

腐敗には、それにより味の劣化や不快臭、有毒物質が生じる場合(狭義の腐敗)と

有用または無害な場合とがある


そして発酵(Wikipediaより)

1.生物が栄養素として取り込んだ有機物を嫌気的に(=酸素を使わずに)代謝してエネルギーを得る過程。 

2.微生物が発酵食品など人間に有益な有機物を生成する過程全般を指し

有益でないものを生成する過程である腐敗とは区別される。

1.の意味と違い嫌気的でなくともよく、好気的、嫌気的な場合をそれぞれ好気的発酵、嫌気的発酵という。


つまり


微生物が有機質を人間に対して不快かつ、毒化したものを生成する過程が腐敗

微生物が有機質を人間に対して有益なものを生成する過程が発酵


たったこれだけの違いという事はご存じでしたか?


生肉や生魚を温かい所に放っておけば異臭を放ちだし腐敗します。

体に良いといわれる納豆、味噌、ヨーグルトなどは豆や生乳を発酵させたもの

それらも日が経って異臭を放ったり

摂取してお腹が痛くなったりしたら腐敗していることになります。

つまり有機質で構成される素材は、発酵したり腐敗したりするのです。


では水中に放り込まれた餌はがどうなるのか?

想像してみてください。

放り込んだ餌が余すことなく100%がディスカスの胃の中に入れば良いのですが

そんなことは絶対あり得ません。いくらかは水の中に残ってしまいます。

そして餌の主成分であるタンパク質、脂肪、炭水化物などの有機質はどこに行くのでしょう?

水に拡散し、溶け込んで、水槽を漂いながら

循環機能のある濾過機の中をも何周も通過していくのでしょう。

濾過機の中は比較的通水性が悪いものが多く、表面がザラザラした濾材が入っているため

何周も濾過機を通過するうちにその多くが濾材に付着するでしょう。

また水槽内明のガラス面に付着するものもあるでしょう。

エアレーションをしているエリアは水がしたから上に何度も流れるので

表面にザラツキがあるエアチューブには有機質がべっとり付着やすくなりがちです。

べっとりと白いものが付着したエアチューブ、皆様よく自分の水槽で見ませんか?

あちらと同様のものがろ材に付着していると想像してください。

さて、ではその白いもの=有機質は、水槽内で腐敗するのか?発酵するのか??

ここまでくれば、この先の展開に気付いていただけるかと思います。いかがでしょうか?


では、この先も続きます。

本音で喋る!ディスカス飼育にバクテリアは必要なのか? Part1
 
本音で喋る!ディスカス飼育にバクテリアは必要なのか? Part2
 
本音で喋る!ディスカス飼育にバクテリアは必要なのか? Part3
 
本音で喋る!ディスカス飼育にバクテリアは必要なのか? Part4
 
本音で喋る!ディスカス飼育にバクテリアは必要なのか? Part5
 
おまけ
本音で喋る!ディスカス飼育にバクテリアは必要なのか? Part6オマケ編


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