SSブログ

塩の効用。 [ディスカス飼育How To]

アクアとペットをこよなく愛する皆様、こんばんは。

本日もためになる話を一つ。

このアイテムについて

ざっくりと説明させていただきます。

DSC_2303a.jpg

塩です。

実は、熱帯魚業界では

魚の治療に塩の使用する事は

あまり紹介させておりません。

しかし、金魚、鯉の世界では

病気には”とにかく塩突っ込んどけ!!”という位

塩を魚の治療に使用いたします。

この金魚、鯉の治療特効薬”塩”の使用法が

ディスカスの世界では、間違った形で伝わっているケースが

多くみられます。

ざっくり申し上げて、ディスカス飼育で

塩を使用する有効なケースは1つ。

それは”菌感染症の治療”です。

特に新魚を追加した時に発生する

感染症の治療には非常に大きな力を発揮いたします。

新しい魚を導入して1~2日すると

魚に精彩がなくなり、ヒレをたたみだした

体の表面から粘膜を出しだした。

これらの症状は

これ以降、ディスカスが粘膜を大量に出し黒化し

隅っこの固まってしまう

激しい感染症の初期症状です。

その際、塩を使う事で、症状の悪化を最小限に抑え

なおかつ、早く回復させることができます。

まずはその際の使用法です。

使用する塩は ↑ の写真で紹介した

粒の大きな原塩が良いでしょう。

何故なら皆様の想像以上に大量の塩を使いますので

粒の小さな塩は急速な浸透圧変化を起こし

魚にダメージを与えるからです。

ただ、ディスカスは金魚と同じく

非常に塩分=ナトリウムに強い魚ですので

あまり神経質になる必要もございません。

次に、その原塩の使用量です。

塩分濃度0.5%になるように使用します。

例えば60cm×45cm×45cm=約100リットルの水槽には

DSC_2311a.jpg

塩 500g を使用します。

DSC_2312a.jpg

ざっくり400ccぐらいの量ですね。

90cm×45cm×45cm=約150リットル水槽には

DSC_2306a.jpg

塩 750g を使用します。

DSC_2305a.jpg

ざっくり600ccぐらいですね。

こちらを遠慮なしに一気に水槽にいれてください。

そして水温を34度まで引き上げます。←ここが非常に重要。

この際、水槽にいる、プレコ、コリドラスは外してあげてください。

※絶対、そのプレコ、コリドラス他のディスカスのいる水槽に入れないように。

病気が感染します。

そして絶対にエルバージュ、グリーンFゴールドなど

抗菌薬を使用しないでください

※魚の生命維持に必要なバクテリア類が死滅いたします。

塩を入れ、水温を上げたあとは、何もせずずっと魚を見守ってください。

餌を欲しがるようであれば赤虫のみを少量与えれば良いです。

大体1週間前後で、何もなかったように完治いたします。

実は、この治療法、知っている方は知っている

鉄板の治療法です。

是非、まさかの時のために、皆様覚えておいてください。

尚、塩には上記で紹介した感染症の症状の他

菌類の感染症に対する治療薬として効果を発揮いたしますが

中長期で飼育していて、新規導入魚がいない環境での

ディスカスの不調時は、すぐに塩を入れずに

まず”濾過の状況チェック””PHのチェック””アンモニア、亜硝酸のチェック”

先に行う事を強くお勧めいたします。

殆どの場合、上記3チェック項目で

何らかの問題が、見つかるはずですので

必ず”病気かな?の前の3つのチェック”を心がけていただきたいと思います。

さて、先程、塩=ナトリウムと言いましたが

実は、食塩などは精製されているため

ほぼ100%に近いナトリウムです。

今回ご紹介した原塩は

約95%がナトリウム、その他約5%が俗にいう”ミネラル”ですね。

そのミネラルは塩の製造上使用されている

塩水によって内容が異なるので

ただミネラル群”と言っておきますね。

ここで注意を。

ディスカスのミネラル補給に”原塩”を使うという話がございますが・・・

その行為は”意味がない”といいますか逆に

”害がある”と言った方が良いと思います。

と言いますのも、ナトリウムは淡水界には

非常に低い濃度でしか存在しない物資で

ナトリウムはそのナトリウムを苦手とする生き物にダメージを与えます。

魚の餌に含まれるタンパク質、脂肪など有機物を分解する

従属性栄養細菌中には、ナトリウムを苦手とする

菌類も存在いたします。

ミネラル補給といって安易に塩=ナトリウムを水槽に入れることで

時間をかけて作り上げてきた

従属性栄養細菌の相互栄養供給が阻害され

ハンバーグ、乾燥飼料に含まれるタンパク質、脂肪の分解効率が

著しく低下してしまうのです。

さらに申し上げると、塩に含まれるナトリウム以外の

ミネラルはたった5%。

その5%のミネラルが魚に有用であるはずなのですが

十分な量を水槽に供給しようとしますと

莫大な量のナトリウムを同時に

水槽に投入することになってしまうのです。

ですので、ミネラル補給をするのであれば

淡水観賞魚専用のミネラル添加剤をお勧めいたします。

ちなみに・・・

新しくなったバイオエースは(色が黄色のもの)

好塩性の有効微生物(麹菌)をプラスした事により

バクテリア間の栄養供給サークルが生まれ

より効果的に従属栄養細菌群の活性が損なわれない様に

改良されております。

上記の感染症の症状で

魚が大量に粘膜を分泌するですが

その粘膜の有機質で水が濁り

さらに濾過のスポンジを目詰させ

濾過環境を著しく悪化させます。

感染症の治療の際

さらに新しいバイオエースと冷凍PSBを使用する事で

速やかに粘膜の有機質を分解し

濾過の目詰まりさせず

濾過能力の低下を防ぐことができるのです。

ご理解いただけましたでしょうか?

お役立ちするお話でございました。 

では、本日はこれにて終了です!

アディオス アミーゴ&セニョリータ。 またお会いしましょう♪♪

※お願い 今回の記事が面白かった!楽しかった!為になった!と思われた皆様!

是非 ↓ のランキングバナーをクリックお願いいたします。

応援いただけますと相当に、かなり相当に、モチべーションが上がります!!


にほんブログ村 観賞魚ブログ ディスカスへ←ディスカスランキングに参加しております!是非、応援クリックよろしくお願いします♪
にほんブログ村

にほんブログ村 観賞魚ブログ アピストへ←アピストランキングにも参加しております!こちらも応援クリックよろしくお願いします♪
にほんブログ村

にほんブログ村 観賞魚ブログ シクリッドへ←シクリッドランキングにも参加表明!!応援お願いいたします♪
にほんブログ村

※ラーメンブログランキングには参加しておりません(笑。


コメント(3) 
共通テーマ:ペット

コメント 3

悪魔の馬

こんにちは
非常に興味深い記事ありがとうございます。
塩はアピストにも使えるのでしょうか?
アピストの治療方法も記事にしていただけたら助かります。
よろしくお願いします。
by 悪魔の馬 (2014-06-10 14:11) 

タケオ@CiaoCiao

>悪魔の馬さん
どうも、どうも。
アピストで塩をソコソコ効きますよ。
ただし、ディスカすなどの
大きく体力のある魚に比べると
耐久力が弱いので
効果は、ディスカス程期待できません。
by タケオ@CiaoCiao (2014-06-11 00:04) 

T.K

塩浴の場合、フィルターはどうしていますか?
by T.K (2018-04-13 13:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。