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チャオチャオのワイルドディスカスレポート №6 [チャオチャオのワイルドディスカスレポート]

アクアとペットをこよなく愛する皆様、こんばんは!

今回はお久しぶりのチャオチャオのワイルドディスカスレポートの更新です!

今回は・・・!

そう!あの人気の高い『アレンカー』ディスカスの巻♪

どうぞ目を大きく見開いて一語一句見逃さないように

読んで行ってくださいね!

では、アマゾン在住の漁師さん、よろしくお願いいたします^^


           ワイルドディスカスって何 ?
ーアマゾン在住18年の日本人ディスカス漁師が写真で語るワイルドディスカスの基礎知識―
6.ワイルドディスカス産地別のバリエーション境界線に生息するデイスカス
謎のレッドディスカスに迫る

最初はマンネリになってきました地域のおさらいから

グループ6境界線に住むデイスカス 謎のレッドデイスカス (ストライプとソリッド)

クルア、ナザレ、パラカリ
クリペア、クリカカ、ジャラキ―↓
        アレンカー北岸―――↓         マイクル川↓
オビドスから―アマゾン川湿地無数の湖―サンタレン―湿地帯―モンチアレグレまで
  ↑ ラーゴグランジ島アレンカー南岸―↑ ↑   ↑
↑  イナヌ、カラナンザル↑  マイカ湖↑   ↑
↑ イテルビナ、タライーラ↑   クルアウ―ナ川↑
アレンカー西岸
ジャタプ↑↑
フェリース↑

レッドデイスカスとはなんぞや?からはじめましょうか?
アレンカーデイスカスという名を聞いたことがあるでしょうか?
レッドデイスカスの名前はそのアレンカーというアマゾンの小さな町から始まるのです。
ポルトガル語発音ではアレンケールというのですが。
1990年前半に私の友人であるダリンタという男がこの地域に魚の採集に行きました。
元々我々仲間内は当時プレコの新種を探してアマゾン各地をうろうろしていたわけで
このダリンタと言う男もプレコを探しにこの地域に入ったわけです。
が、このアレンカー地域では思ったようなインパクトを持ったプレコが採集できず
採集できたのはどす黒い汚いデイスカスのみであったのです。


他の魚が取れなかったのでしょうがないからこのデイスカスでもと思ってドイツに送り込んだ所、2週間後にドイツの受け入れ会社から彼の元に
「何処でこのデイスカスを捕ったのだ?」
「あのデイスカスはこちらで真っ赤に変化した」
「それは何処なのだ?」
と言う問い合わせがしつこく来たというのが始まりです。
ダリンタはそれはクイペウア湖と言ったのですが、相手は良く聞き取れなかったようで
「何だと??」と繰り返し聞く。
ダリンタは一瞬でこれは何だかすごいデイスカスなんだと言う事を悟り
即座に「クリペア」と言う名前を封印し「アレンカー」と言い換えたと言います。
この真っ赤に変身したデイスカスのニュースが一瞬に世界に回り
一挙にアレンカーレッドデイスカスを探せのお祭り騒ぎが始まったのです。
当時彼は誰にも「クリペア」の名前を明かさずに一人でせっせとクリペア詣りをしたそうです。
がそれになんとなく気付いたクリペア村のコミュニテイが彼の立ち入りを禁止すると言う手に出て、その後何年間かは彼が黙っていたので、その赤く変貌したデイスカスの正確な産地を探しだす事が出来なくなってしまったのです。どこかの輸出業者が見つけ出すまでは。
前置きが長くなってしまいました。
ストライプ表現のデイスカスグループとソリッド表現デイスカスグループの境界線に生息するデイスカス。今回のデイスカスはレッドデイスカスの謎に迫るです。

ではいつものように写真から

まずはアマゾン川の上流側のアレンカー西岸のデイスカス
ジャタプから
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お次はアレンカー南岸 イナヌ

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南岸カラナンザル

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アレンカー北岸 クリペア


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ストライプ表現グループとソリッド表現グループの境界線に生息するこの地域のデイスカスは
ストライプ表現、チリメンストライプ表現、ソリッド表現、そして少ないながらヘッケルバンドを持つ表現が混生している地域と言えます。
この地域のデイスカスはどちらかと言えばストライプ表現グループより、よりソリッドグループの血が濃いように思えます。

表現系の感じで言えば
(ストライプ表現Xヘッケルバンド表現)Xソリッド表現Xソリッド表現
=アレンカーレッド表現
と言う様な雰囲気
この地域も本来ソリッド表現地域であった所にアマゾン河上流域より来た
ヘッケルクロス系のストライプ表現デイスカスとの交雑が行われている地域と
見ことも出来る地域で、この辺りになるとチリメンストライプ表現が最も多くなるのも
そういう様な理由からかもしれないなと思うとどんどん深みにはまってしまいます。
また地形的な関係ではこの地域は雨季と乾季で湖がアマゾン川本流から切り離されて孤立してしまう湖が多く、交雑しているデイスカスの交雑頻度は、ストライプ地域のそれに比べ少ないと思われます。
このより隔離頻度が高いグループがアマゾン北岸のアレンカーで(乾季に湖がアマゾン河から切り離され取り残される残留湖が多い)
より交雑頻度の高いのがアマゾン南岸(アマゾン河の中州状の島に流れる小川に生息)
アレンカーとみる事が出来ます。
そしてより隔離されたグループに赤が強く出る血が固定されていると見るのが理解しやすいのではないかと思います。
アレンカーの北岸の湖では北へ行けば行くほどデイスカスのサイズは小さく、そして赤くなる傾向がより強いと言えます。
アレンカー西岸は、ニャムンダ川、トロンベッタス川により近くなる為
ニャムンダ、トロンベッタス交雑種系の血をより濃く引いているとみられより大型化する傾向が強いです。
境界線に生息するデイスカスは、すべて比較的新しい交雑種と見る事が出来
交雑種であるゆえに思いもしないような表現パターンのデイスカスバリエーションが多くいつも新しい驚きと謎を抱えた興味深い地域なのです。
境界線に生息するデイスカス最後は、スポット表現グループとストライプ表現の境界線地域のデイスカスで〆たいと思っているのですが、資料がイマイチ足りなかったりするのです…


あ~~ぁ、もっと読みたい!そう思わせる内容ですね。

一文一文が非常に興味深い内容だけに何度も

是非読み返してしまいそうです。

『クリペア』に関する話は面白すぎますね!!あの美しいディスカスが

プレコのついでに採ったものだなんて・・・(笑)

では次回は最終話ですかね??

是非楽しみにしていてください!!

よし!私は、もう一度アレンカーの話を読ませていただきましょうっと♪


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