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チャオチャオのワイルドディスカスレポート №3 [チャオチャオのワイルドディスカスレポート]

アクアとペットをこよなく愛する皆様

新年明けましておめでとうございます!

本年も何卒よろしくお願いいたします!!

早速ですが、本年一発目のチャオチャオ・ワイルドディスカスレポートのアップです!

新年気分がまだ抜けない皆様に、思い切りワイルドディスカスモードへと

頭をスイッチしていただきますよ~!

今回はワイルドディスカスの中でも、体やヒレにスポット表現を持つディスカスのお話です。

代表的な種でありながら

最近はあまり語られていないタイプのワイルドディスカスですから

ワイルドディスカス初心者のみならず

ワイルドディスカスファンの方、必読の内容となっております。

では日本人漁師さん、よろしくお願いいたします!


 

                ワイルドディスカスって何 ?
ーアマゾン在住18年の日本人ディスカス漁師が写真で語るワイルドディスカスの基礎知識―
 

3.ワイルドディスカス産地別のバリエーション
スポッティド ディスカス

では、今回よりデイスカスの産地別バリエーションを
写真を見ながら見ていきましょう。
スポット系の表現パターンを持つデイスカスと言っても
川が変われば、雰囲気が変わる、同じ川でもデイスカスのファミリ―別に
特徴があったりします。美人揃いのファミリーとか中にはそうでないファミリーも
いたりします。同じ川のデイスカスでも上流域と下流域では雰囲気が変わります。
私見ですが、デイスカスは上流域になればなるほど体型が良くなる傾向があるように
思います。表現パターンはそのファミリー(集団)によってマチマチで
同じファミリー集団のデイスカスは表現系も皆良く似ています。
お父さんそっくりとか、おじさんそっくりみたいなものです。
パパが男前、ママが美人揃いの集団のデイスカスは
皆そこそこ美しいと言うことがいえます。
問題は船の上から見てるだけでは何処に美人ファミリーが住んでいるのかわかない事です。

ではスポット系デイスカスの生息地のおさらいから行きましょう。

グループ1.スポット系模様のデイスカスが住んでいる地域

ジャプラ川―――――― ↓
イサ川―――↓     ↓       
アマゾン川→―――――――  テフェ ―――アマゾン川――――――
ジュタイ川―――↑ ↑  テフェ川↑
ジュルア川―――――↑


ではまずはジュルア川のデイスカスから
アマゾン川をはさんで南岸側に流れる川です
写真では解りにくいかもしれませんがジュルア川のデイスカスは
薄いパウダーブルー状の色合いの個体が多い気がします
鱗に入るスポットは赤というよりオレンジ色に入ります。
ジュルアには昔ものすごくスポットの入るグループがいたのですが
そのグル―プは何処に行ってしまったのか最近目にしなくなりました。

1.jpg 

スポット系表現パターンを持つデイスカスと言うと
その地域にいるすべてのデイスカスにスポット模様が入っていると思われる人も多いと思いますが、採集された90%近くのデイスカスは体表にスポット模様がほとんどありません。体表に申し訳程度に10ケぐらいまばらにスポットが入っているのが
ほとんどであります。
では、このようなスポットなしの表現のデイスカスの何処がスポット表現なのだ?
と怒る人もいると思います。答えは尻鰭にあります。ここにスポットが現れます。

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次はジュタイ川のデイスカスを見てみましょう。
こちらもアマゾン川の南岸側に流れる川です。
この川は環境保護のため今現在は熱帯魚採集は禁止になっています
上空から見たジュタイ川です。
アマゾンの森林の中をクネクネと曲がって流れています。
3.jpg

地上に降りて船からジュタイ川をみればこんな感じになります 

4.jpg

デイスカスの住処です。
大抵はこのような倒木の下にファミリーベースで生活しています
ファミリーの数はこのぐらいの倒木だと200匹ぐらいでしょうか

5.jpg 

ジュタイ川のデイスカスです以下3枚同じファミリーのデイスカスです。

6.jpg 
7.jpg 

おじさんでしょうか?ヒレはピラニアなどにかじられ、過酷な状況を生き抜いてきている
野生の迫力があります。ワイルドデイスカスは養殖ものにない野生の迫力が魅力です。


8.jpg

次はイサ川のデイスカスを見てみましょうアマゾンをはさんで北岸側に流れる川です
個人的には私はスポット系の表現型デイスカスで最も好きなタイプです
スポットはやはり赤と言うよりオレンジっぽい色です
この川のデイスカスの青の体色を見てください
非常に特色ある青色に、最初すごく驚きました。残念ながらこの体色そのものを水槽で維持することができず、このデイスカスの良さを紹介しきれなかったという悔いの残る産地のデイスカスです
この川もアマゾン川との合流地点に近い下流域になると同じ川でも
全く雰囲気の異なるデイスカスになります。
イサ上流域のデイスカス5枚
9.jpg10.jpg11.jpg12.jpg13.jpg 

イサ下流域のデイスカス


14.jpg15.jpg16.jpg

鱗に乗るオレンジ色のスポットの拡大17.jpg
 

では最後は最も知られておりかつ人気のあるTEFE
かつては多くのデイスカス漁師がこのTEFEで採集していたが
近年TEFE 以外の漁師の採集禁止TEFE川での熱帯魚採集が禁止になり、
地元漁師であっても湖の一部でしかデイスカスの採集が認められないように
なったため、入荷量が激減している。現在地元の3名の漁師しか漁をしていない状況です。

町から見たTEFE湖
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湖側から見たTEFEの町
19.jpg 

湖の真ん中で、湖のデイスカスは湖の周りの森林のある部分の倒木の下などに
住んでいます。
20.jpg 

こんな感じの所

21.jpg 
網を上げると、いますね。

22.jpg 

漁師は採集したデイスカスを生簀に入れて1週間ほど休ませます。
デイスカスがたまれば、出荷の為に生簀のデイスカスを取り上げます。23.jpg
 

スポット表現が強い個体や

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ちょいと変わったスポットが流れるような表現個体や

25.jpg 

何と表現したらいいのか難しい表現パターンや

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赤いスポットでなく、黄色い地肌がスポット上に抜けているような個体や

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スポット表現は少ないが美しい体型のデイスカスなどがいるのです。28.jpg

どうでしょう、こうして写真で見比べてみると、河川河川でそれぞれ、
少しデイスカスの持つ雰囲気が異なるのが解ると思います。
同じ川でも、各ファミリーグループで表現が変わる。
上流に行くほど安定形質で体型が良くなる。
でもこれらの地域全般的にはスポット系の表現パターンデイスカスが
住んでいる。という事で終わっておきましょう。

今これ以上深追いしてそれは何故なのだ?何故なのだ?
と考えだすと面白いのですが、迷宮に入り込み混乱してしまうので
それら何故なのだ?シリーズは別の機会があれば紹介いたします。


皆さん、いかがでしたでしょうか?

思わず、スポットテッド・ワイルドディスカスの世界に引き込まれるようなお話しでしたでしょう?

個体写真、現地写真ともに豊富でしたので、生息地域の違うスポッテッド・ワイルドディスカスの

表現の違いや、またその現地の様子が本当に分かりやすく紹介されていましたよね!

こちらで紹介されたスポッテッド・ワイルドディスカスは、そのバリエーションの一部なのでしょうが

彼らの魅力的な姿に皆様も、興奮を覚えたことでしょう。

私も素敵なスポテッドワイルドディスカスを店頭に泳がせたくなりました(笑)

では、今回の記事はこれにて。

また次回のワイルドディスカスレポートに是非ご期待くださいませ!


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