ドイツ遠征2016年7月本篇№.3 7月8日マルケス ストッカー氏宅訪問 [ドイツ遠征2016年7月]
さて、ドイツ訪問記本編、どんどん行きます。
日付変わり7月8日になります。
ウドー氏曰く”今日はたくさん魚を見る事になるよ。”との事。
そう言われると、ワクワクしない訳がない私ですが
さてお会い出来るのは、どんなドイツブリーダーなのでしょうか?
DISCUSFOODのあるArnsberg=アルンスベルクから
少し北上し、丁度ドルトムントの東に位置するWerl=ヴェルルという町の郊外へ。
到着したのが 、とても雰囲気の良い家。
左下に見えますか?
入口にはこの看板が掲げられておりました。
Diskuszucht Stocker=ディスカスブリーダー・ストッカー
Parasitenferie Diskes+ Frostfutter=パラサイトフリーディスカス+冷凍飼料
こちらはウドー氏と親交の深いディスカスブリーダーMarkus Stockder=マルケス・ストッカー氏の
ご自宅と温室になります。
こちらがマルケス・ストッカー氏と愛犬のカルロス君です。(Facebookより写真を拝借)
彼は、パートタイムディスカスブリーダーです。
別に本職があり、副業で自身がブリードしたディスカスを販売しております。
では早速彼の温室に参りましょう。
こちらがマルケス氏の温室です。ウドー氏はどうしたのでしょうか?(笑)
ブラック&ホワイトの室内配色でセンスの良いコンパクトでスッキリとした温室です。
水槽を見てみましょう。
ご覧の通り、様々な品種(ドイツでは単に”カラー”と呼びます。)が
ミックスされてキープされています。
アダルトサイズの魚はほぼ次期種親用のディスカスでしょう。
ここで驚くのが、この水槽内の魚の数です。
結構多いです。
しかしどのディスカスも非常にリラックスしており
良く他のファームで感じる“ビリビリした雰囲気”が全く感じられないのです。
実はファームではディスカスは意外とリラックスしていないものです。
大量の飼料を与えては水換え、与えては水換えばかりしていると
水質が一日の間で何度も激変するため
(化学的に色々起きていると思うんですよ、水の中で、きっと色々と。)
魚が落ち着かないのではないでしょうか。
しかしこのマルケス氏の水槽は全く何かが違います。
何でしょうか?この伸びやかな感じ?
ディスカス飼育者が理想とするディスカスの姿のように見えます。
販売用の幼魚たちもご覧の通り。
ほぼ水槽全体に散らばり活発に泳いでおります。
黙って水槽を眺めている私の頭に中には
以下の想いが駆け廻っておりました。
”この人も只者ではない”。
”確かな知識と経験、そこから練り上げられた技術を持ち合わせているブリーダーだ!!”と。
ペアのコンディションも最高です。
一番下写真のペアなど、出入り口近くで
外の光が入り込んでいるのに拘わらず
非常に落ち着いていた事を覚えております。 産卵もしておりますね。
マルケス氏は、完全に濾過を想いのままにコントロールしている筈。
そう確信した私は、濾過装置類を観察する事に。
コンパクトに配置されている水まわり。
必要最低限の装置類でまとめているように思いますが、実際の所どうなのでしょうか。
この筒の中。
何かを除去しているそうで、訊いてみたのですが聴き取れず。
こちらが濾過槽。
濾材とスポンジマットの併用です。
右下の濾材はDISCUSFOODのあのボール状の濾材です。
あちらが濾過の終点かと思われます。
さて、濾過槽の左上の箱状の装置、これは何でしょうか?
実はこちら、物理濾過装置です。
装置の右上のロール状のもの。
こちらのロール紙的なものが、物理濾過ペーパー(素材は不明)です。
装置内部を開けて見せてもらいました。
飼育水槽からの排水が、全て真ん中の塩ビパイプからこの物理濾過装置に入ってきます。
有機質や繊維質はこの濾過ペーパーに漉しとられ
下の濾過槽へ落ちていきます。
濾過ペーパーが汚れて詰まってくれば
装置内の水位が上がってきて排水口のすぐ左にある黒いセンサーが作動
濾過ペーパーロールをギヤで回し
綺麗な濾過ペーパーを濾過槽内に送って行くようになっているのです。
つまり物理濾過槽は一年365日
常に高い物理濾過能力を自動でキープする事ができるという事です。
さらに!!
マルケス氏の水槽の飼育水。
実は地下水を汲み上げ、少しづつ
かけ流しで水槽に入れているそうです!!
これには参った!!という感じです。
これで謎がとけました。
優れた生物&物濾濾過と、常時かけ流し換水により
水質は常に最高の状態でに保たれ、快適極まりない環境にいるお蔭で
ディスカス達があれ程に落ち着いていたのだと、ここで分かった次第です。
マルケス氏の温室、彼のディスカス、飼育設備
そして飼育ロジック、これらも間違いなく
ドイツブリーダーの1つの形なのだなと、感じる入るものがございました。
マレーシアなどアジア起源のディスカスも多いですが
何か違う印象を抱かせたのは
紛れもいなく、ディスカス達がドイツ人ならではの
飼育法で手厚くケアされていたからだったのですね。
比較的新しいタイプのディスカスが多くストックされている
彼のタンクに内で、このような品種=カラーのものもおりました。
若干レオパ―ド系の血を感じさせるロートターキス(レッドターコイズ)と
ワイルドグリーンのF2(テフェと呼ばれてました。)
ロイヤルブルーとヘッケルクロスを交配、そのワイルドの孫にあたるセンターバンドのある個体。
あとペアの写真で出ていた赤いソリッド系のディスカスなど。
日本でもこの辺りをお好きな方は、少なくないのではないでしょうか。
さらにこちらのディスカスは寄生虫に寄生されていないクリーンな
”パラサイトフリー” ディスカスです。
(ちなみにピオワルスキー氏のディスカスもパラサイトフリーです)
このような安全なディスカスで
ディスカスを飼育を始めてみたいという方も
日本でもこれから増えてくるのかもしれませんね。
そのような事を、マルケス・ストッカー氏の温室を拝見させていただき
思った次第です。
最後に日本では”コバルトやレットターコイズ、そしてワイルドクロスなどが人気がある”
という話をウドー氏がマルケス氏にしたところ
マルケス氏は、今は自分のストックにはいないけど
友達がかつて自分がブリードしていた
古いタイプのコバルトとロートターキスなどを今も持っているから
彼の所に行って写真を撮ってくると言ってくれました。
これはなかなか良い情報ですね。
さて、この辺りはまた次の機会にしたいと思います。
まだまだドイツブリーダーさんのご紹介は続きますよ(本当にです。)
是非是非、楽しみにしていてください!!
P.S.
7月8日に頂いた料理です。
以下別件。
ドイツの業務用スーパーで見たステーキ肉のコーナー。
うぉおおお!!肉だ!ドイツは肉の国だぞ!!
そちらの店頭試食コーナーで喜ぶ妻(笑)。
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