ドイツ遠征2016年7月本篇№.6 7月11日前編・ピオワルスキー氏宅訪問 [ドイツ遠征2016年7月]
お待たせしました。
ドイツ遠征本編再開いたします。
7月9日、旧東ドイツの猛者HEIKO氏に出会い
頭をハンマーで殴られたようなショックを受けた私ですが
翌日10日はディスカスブリーダーさんへの訪問はなく
ドイツ精神生活の中心地”ワイマール”でゆっくり観光を楽しみました。
こういうのがないと妻に申し訳ないわな・・・。
このワイマールで私の出身学部
日本大学芸術学部が手本としたドイツ芸術学校”バウハウス”を
意図せず見るできて大感激いたしました!!
もの凄い偶然で驚きましたが、これも旅の愉しさですね。
そしてその翌日、最後の活動日です。
この日は目的地であるピオワルスキー氏の住むSIEGEN=ジーゲンまで電車で向かう予定でしたが
ウドー氏が親切にもピオワルスキー氏の自宅まで車で送ってくれました。
所要時間1時間30分。ウドー氏のArnsberg=アルンスベルクと意外と近いのです。
しかし電車では、乗り換え乗り換えで3時間近くかかります。
本当に助かりました。ダンケ・シェ・ウドー!!
そして、ピオワルスキー氏のお宅へ到着。早速の温室へ。
この2人が目の前に一緒にいる事が何とも・・・。
別々の機会、場所で知り合ったドイツのディスカスブリーダーとディスカス用飼料用品メーカーのCEOが
やっぱり、ドイツではそこそこ知り合いなのですね。
当り前といえば当たり前なのですが、やはり不思議な感覚を覚えます。
こちらが、かつてお洒落な温室だったフロア。
現在は家族のロックスタジオへ変貌を遂げております。
ソファがあって、家族で音楽演奏を楽しんだり、お酒を飲んでくつろいだりできるスペースで
壁一面にディスカス水槽がと。
この空間は日本の家族をもつディスカスファンの憧れが形になったものでは?
いや、この空間だけならそう言えますが。
この水槽の後ろには、さらに尋常ではない空間があるのですがね・・・。
こちらは、上の写真の階下となります。
ピオワルスキー氏の温室は半地下とその1フロア下の2フロアあるのです!!
4回目の訪問でこの構造をやっと把握できた自分です。きっと頭が悪いんですね・・・自分。
それにしても・・・
デカい水槽に稚魚!!
それが何個も。
奥にもっとあったりと!!
ご覧の通り、凄い数の稚魚がおりました。
2月に訪れた際には、殆ど稚魚はいなかったのですが
この時既に千単位の稚魚がいたのはないかと思われます。
ブラインシュリンプの孵化作業もこの感じです。
どんどんこのボトルの稼働率もあがってくるのでしょう。
ブリーディングタンクのある空間に行けば、そこには・・・・
体着中。
ここは孵化。
あちらでもこちらでも体着中。 ガンガン、子を採ってました。
やはりこれがピオワルスキー氏の凄い所です。
一度スイッチが入るととんでもないスピードでブリーディングをほぼ1人でこなすのが
(※週1~2回助っ人がヘルプに入るそうですが。)
ピオワルスキー氏の剛腕真骨頂なのです。
現在全世界の彼のクライアント数は40店。
そのクライアントたちに供給するディスカスを1人で
ブリードするという、とんでもない恐ろしい男がピオワルスキー氏なのです。(しかも副業です。)
勿論、ピオワルスキーは”数をとるだけ”のディスカスブリーダーではございません。
彼には”仕事としてブリードするディスカス”と”趣味の延長で、好奇心の対象となるディスカス”の
2種を同時にブリードする器用さも持っております。
ピジョンと一緒に泳ぐ”ロートターキス×ヘッケルクロス”
その隣には” ロートターキス×ロイヤルブルー”もおりました。
マルケス氏のディスカスを紹介する際に名前が出てきた
Gerhard Rahn=ギャド・ラーン氏のオールドスタイルロートターキスと
自身のロートターキスをクロスした個体(右個体)
同じくGerhard Rahn=ギャド・ラーン氏から譲ってもらったワイルドアレンカーの子。
この辺りがその”趣味の延長で、好奇心の対象となるディスカス”達です。
ピオワルスキー氏は、今後
”自身のロートターキスの系統継続”
”ロートターキス×ヘッケルクロス”
” ロートターキス×ロイヤルブルー”
”Gerhard Rahn=ギャド・ラーン氏のロートターキスと自身のロートターキスのクロス ”
以上の4系統を中心に、自身のロートターキスのバリエーションを増やしていくと
明言しておりました。
そしてGerhard Rahn=ギャド・ラーン氏から譲ってもらったワイルドアレンカーの子を
使って、ワイルドくさいレッドソリッドにもチャレンジすると。
その”仕事としてブリードするディスカス”と”趣味の延長で、好奇心の対象となるディスカス”を
こちらの自宅の施設と職場である”眼鏡さん”の地下施設を
同時にフル稼働させ、ガンガン魚を採って、育てていくと嬉しそうに話しておりました。
よくそこまで出来るなというか、やると言えるものだと
私は思ったのですが、彼の嬉々とした顔をみていると
本当にやってしまうんだろうな、この人は。と思うのです。
いきなり話を振ってくるのも彼の特徴です。
”新しいフィルターシステムを入れたのを見たか?面白いぞ!!”
といって、突然見せてくれたのがこちらです。
こちらは鯉用フィルターと開発されたもので、その名も
”Poly-Bead filter”といいます。
濾材にポリエステルのビーズを使い、密閉した
タンクの中で飼育水を流動濾過的に回し生物濾過を行います。
この濾過システムの利点は、自動でタンク中の濾材をクリーニングする事です。(タイマー使用前提です。)
彼に、濾材洗浄の様子を実演して見せてももらいましたが、
ドラム式洗濯機のようにタンクの中で、水を強く撹拌する事で、ポリエステル・ビーズの濾材を洗うようです。
まぁ、なんとも便利なものですはね。
※こちらの”Poly-Bead filter”は直接水槽につなげる仕様ではなく
大きな物理濾過槽をつなげて使用してます。
濾材のポリエステルのビーズに付着したり、この密閉タンクの内側に付着した
物理濾過槽では除去する事の出来ない”飼育水に溶け込んだ有機質の蓄積”を
濾材や、タンク内部から取り除くことが自主洗浄の目的です。
また、日本で普及している外部フィルターとは構造上似ている様に感じられるかもしれませんが
性質が全く異なるので、混同しないようにしてください。
いつも思うのですが、ピオワルスキー氏は
訪れる度にハード面で必ず何か新しい事にチャレンジしておりますね。
こういう点でも分かる事ですが、彼はまさに好奇心の塊です。
何がディスカスブリーディングに対して有効なのか?
飼料素材、濾過方式、濾過マテリアル、水質調整剤、などなど
良さそうなものをいつも貪欲に探しており
それをかなり早い段階で自身の設備に導入し稼働させます。
試して駄目なら、すぐ次へ、次へです。
この彼の好奇心の強さ、実践の早さ、そしてフットワークの早さも
彼の剛腕振りを支える要素だと私は思っております。
私は、彼が若い頃に出会ったきたドイツディスカス創世記の先人達と
交流を持つ事で、この資質を彼は備え持ったのではないかと思います。
それは、彼が若い頃、過去のドイツディスカスブリーダー達と交流していた頃の
話を嬉しそうに話す様子をみれば、おのずと推測できるのです。
上の階の寛げるスぺースで、私も持っている本
”ハイコ・プレハ&ゲーベル DISCUS1”を見ながら歓談。
その過去の名ドイツブリーダー達との逸話を話してくれました。
ドイツディスカスブリーディングの創始者は勿論”ドクター=シュミットホッケ氏
そして近代的集中濾過システムによって、ディスカスを管理し
ディスカスのフォルムを改善、改良したのが
ジークフリート・ホーマン氏なんだよ!!”と熱っぽく語ってくれました。
嗚呼、こういう時が一番楽しいよな!!そうだよな?みんな!?
さて、次回はピオワルスキー氏のお友達ブリーダーの温室へ突撃です!!
これも必見です!!
ではよろしくお願いいたします。
P.S. ピオワルスキー氏がご馳走してくれたドイツ料理!!
こちらはさっぱりとし味付けでGOOD!!
今度はピオワルスキー氏にゴチ返ししてあげよう!!
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2016-08-12 23:10
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