善玉菌&スポンジフィルター飼育のその先へ [ディスカス飼育How To]
アクアとペットをこよなく愛する
紳士&淑女の皆様、こんばんは!!
さて、本日はちょっと大事なお話なので
しっかり読んでくださいね!!
題名にもございます”善玉菌&スポンジフィルター飼育のその先へ”という今回の内容
すばり、当店で推奨している
スポンジフィルター、バイオエース、PSBの3種を使用したディスカス飼育法の改善策のご紹介となります。
多くの方からこの飼育法により
ディスカス飼育が容易になったという声を頂いております。
善玉菌の運用により、ディスカスを始め
すべての観賞魚の敵である”餌=タンパク質起因の毒物=硫化水素”を始め
多くの有機質起因の毒素を水槽内から減少させるシステムとして
当店でも全ての水槽にて実装しております。
濾材であるスポンジに直接光が当たる事で
PSB=光合成細菌の働きが活性し
そして光合成細菌をサポートする形で
バイオエースの善玉菌=乳酸菌や酵母の働きも活発になるのです。
また酸素の溶存量により、スポンジの表面と内部で菌の働きが変化していく事も
製造者から報告を受けております。
スポンジというメディアの中でゆっくりと飼育水を
通水させるスポンジフィルターという濾過システムは
スポンジの表面、内部に定着した
多くの菌類が様々な物質を合成し、相互の関わりあう環境を作り出す結果
有機質から発生する毒物の生成を阻止
排除する事に非常に適したシステムであるという事が分かります。
さらに、水槽内にあるので、スポンジ自体の状況を確認、把握しやすい
メンテしやすいというのも、長所であり
実際に店舗にご来店いただいたお客様にスポンジフィルターのメンテナンス法を
ご覧いただいたり、状態の良いスポンジと悪いスポンジの
”臭いの違い”を確認して頂いたりしました。
これもスポンジフィルターならではの事でしょう。
と、このような経験をされたお客様の多くは
トラブルなくこの飼育法で、ディスカスをキープされているのですが
ハンバーグや、乾燥飼料を与えすぎたり
スポンジメンテナンスのし過ぎ(=バクテリアを廃棄している)たり
しなさ過ぎたり(=スポンジ内部が完全に詰まり、通水性を失い濾過バクテリアが死滅する)して
濾過バランスを崩してしまう遠方の方々の声もいただいておりました。
これは、餌を入れる水槽内に設置する
スポンジフィルターシステムの宿命のようなものです。
この状況を回避するには、以下の方法がベストでした。
当店のオーバーフローレイアウト水槽の濾過槽。
メインの濾過は置き式のスポンジフィルターです。
オーバーフローで、水槽から落ちてきた飼育水の有機物や排泄物をウールで物理濾過し
濾過槽内のスポンジのフィルターの詰まりを防ぐ。
さらに、濾過槽に光をあて、善玉菌を活性化させ
有機物と毒物の酸化、分解を促進します。
この方法をとれば、日頃のメンテナンスは
物理濾過のウールをただひたすら洗浄、あるいは交換するだけ。
それ以上手間がかからず、生物濾過を絶対的に安定化させる
秀逸な方法なのですが・・・
オーバーフロー水槽はちょっと・・・・という方がほとんどです。
で、ここまで読んでいただければ
”なんだ、物理濾過槽さえあれば良いのか!!”と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それは半分正解です。
上部フィルター内で水に浸ったウールや、外部濾過内のウール、P1フィルターなどは
頻繁に洗浄、交換すればともかく、そのまましばらく放置すれば
それは物濾濾過ではありません。
だって”ウエットの物理濾過”というはスポンジフィルターと変わらないですし
それで詰まったりすれば、もう濾過でも何でもなくなり
諸悪発生の元凶となるのは、明白でしょう。
で、次に考えられるのはこういう濾過機。
GEXのドライ物理濾過槽のある上部フィルターです。
こちらもディスカス飼育でお悩みのお客様に
とりあえずこれを使ってみたら?とご案内する品の1つです。
ただし、こちらのメインの濾過槽は、下段のウェット濾過槽になり、光が当りません。
ですので、こちらの濾過機を使う際は、水槽内にスポンジフィルターを設置する事をお勧め致します。
このGEXのフィルターとスポンジフィルターとの組み合わせで
上手く行っている方も非常に多いですね。
もっとシンプルなシステムが良いという方へは。
こちらを。
上部濾過機?それもウールだけ?
こちらは120cm水槽で、極々一般的な60cm上部濾過機を置いております。
この上部濾過機が、一体どのようになっているのか?
45cmの濾過機でご覧になっていただきます。
ニッソーのスライドフィルター450です。
実はこちら、濾過槽の底に・・・
大穴を開けてます。
その上に
こちらの板を置き
ウールを敷いて
これだけです。
そうです!!
上部濾過に大きな穴をあけ、完全にドライ物理濾過槽として運用するという方法です。
そして生物濾過は光の当たる水槽内のスポンジフィルターに任せるというシステムになります。
当店でも現在このシステムを全てのディスカス水槽に完全導入している最中ですが
ただ現在のこの方法は、上のオーバーフローと
スポンジフィルターの組み合わせにはと勿論及びません。
といいますのも、物理濾過がっても水槽内スポンジフィルターには
直接餌と排泄物に触れてしまうという点。
これをオーバーフローシステムの濾過槽のような仕様にするには
また、水槽の仕様自体を変えなければいけません。
特注水槽を作れば済む事なのですが、皆様に同じことをしてみてと言うには
難しい部分がございます。
ただ私としてはその特注水槽をいつか製作して
皆様ご紹介できればと思っております。
ここで、まとめます。
こちらのドライ式物理濾過システムは
現在まで愛されてきた
善玉菌とスポンジフィルターを運用した濾過システムの短所である
スポンジの詰まりを大幅に軽減し、スポンジメンテナンスの失敗による
トラブルの発生頻度を下げる事ができる濾過システムです。
メンテナンスは、スポンジのチェックも勿論必要ですが
ウールを洗浄、交換する事がメインとなります。
この物理濾過が有無により、劇的に水槽のメンテナンス性が向上し
飼育のトラブル=濾過トラブルが減少した事は
私を始め、多くのお客様からの声が実証しております。
コストの話です。
物理濾過の担い手であるウールも
コシのあるウールを使えば、へたりも少なく
ウールの交換頻度も少なくなり、コストも軽減されるでしょうね。
勿論、上部濾過機は比較的安価で
すぐ最寄の熱帯魚店や通販店で買い求める事ができるもの。
皆様も即実行できる仕様というのも悪くないと思います。
是非お試しいただければと思います。
また今回こちらをシステムをご紹介した1番の理由、それは
”このような考え方があるという事を
知って頂きたかった。”という事です。
濾過の知識と理論を得て、それを理解し、ディスカスに対して、何をやるべきかが分かれば
あとは既製品の何かを使って、どれだけその目的が達成されるかを考えるだけなのです。
スポンジフィルターのスポンジの中で
どのような作用が起きているのか?という事が分かり
その活動を出来るだけ永続的に維持するためにはどのようにすれば良いのか?
短所である”詰まり”とどのように向き合っていくのか?
その問題を解決するために今回選んだアイテムが何処にでもある
穴あけ加工を施した上部フィルターという訳です。
狙いさえ間違いがなければ
どなたでも違うアプローチで、同様の成果が得られるかと思いますので
皆様も色々やってみてください。
とりあえず、本日はここまでにしておきましょう。
あと当店では大穴をあけた上部水槽機と
コシがあってヘタれないウールの販売の準備をしましょうかね!?←本気ですよ(笑。
と、商魂たくましい店長タケオでございました!!
では、本日はこれにて終了です。明日も頑張りま~す!!
アディオス アミーゴ&セニョリータ。 またお会いしましょう!!
【追記】
今回ご紹介したシステムは
”バイオエースとPSBの仕様を前提”としてご紹介しておいます。
勿論2つのバクテリア液を使用しなくても
”それなり”の効果は望めます。
と言いますのも、意図的にバクテリア液を添加しなくても
アンモニアや残留有機物を酸化、分解する
硝化細菌と、従属栄養細菌は自然に水槽内で繁殖しますので。
ただ、あらゆる環境で効果を発揮するには
積極的にバクテリア添加を行った方が
意図的に好状況を作り出す事ができ、その状況を長期維持できます。
是非、ご理解していただきたいと思います。
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先日、チラッとお話した自分の大型上部ろ過器の事、近いうちにBlogで
紹介しますね。
上質のウールがなかなか見つからないので是非販売してください。
by とし (2015-08-02 21:41)
ですね〜サンミューズさんのウール使っていますが、洗うとグダクダのコシのないウールになって、再利用はほぼ不可能ですね。お陰でチャームさんで頻繁にお買い上げしてます。泣
by スザキ (2015-08-02 22:05)
>としさん
ウールですね。了解しました!!
>スザキさん
勿体ないですよ!!良いウールを使いましょう!!
今度からウチで買ってくださいね!!(笑。
by タケオ@CiaoCiao (2015-08-03 18:40)