第１４話 無駄にエネルギッシュ（ブラジル生活）

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アクアとペットをこよなく愛する皆様、こんばんは！！

前回のブログでご紹介しました

DISCUS FARM　伊豆のディスカスですが

やはり反響大ですね。

販売前に予約はできるの？というお問い合わせが多かったのですが

こちらのディスカスには、しっかりとご説明しなければならない

特有の性質がございます。

そちらをご理解いただけた方には

ご予約可とさせていただこうと思っております。

ですので、ショップページで個体をアップする際は

個体写真と価格は掲載させていただきますが

すぐにお買い求めできないようにする予定です。

貴重かつ素晴らしいディスカスであるからこそ

その真価を存分に味わっていただくために

早急な販売は致しませんので、ご了承くださいませ。

ではそのDISCUS FARM 伊豆　ブリード個体の本日の状況をご覧ください。

※ブリーダーさんがご心配されていたので、生きているという証拠を・・・笑。

ファーム１８番水槽の個体。

ファーム２６番水槽の個体。

ご興味がある方は、この週末ご覧になりにいらっしゃってくださいね！！

では、本日は久しぶりに

WBSABBYの加藤浩子さんのエッセイです。

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連載エッセイ　Hiroko and Discus

たった一人ブラジルの大地に立つヤマトなでしこ、

ワイルドデイスカスと出会う

第１４話　無駄にエネルギッシュ（ブラジル生活）） 

By HIROKO KATO

随分お久しぶりとなってしまいましたが、
みなさんお元気ですか？
最近の日本はどんな感じでしょうか？
数年前によく聞いた言葉、閉塞感…
今も閉じて塞がれている感じだったりしますか？
そんな日本を離れてブラジルに暮らしていて、
つくづく思うことがあります。
それは、どうして日本はあんなにも全てが整っていて、
他人の言葉を疑う必要もなく、
治安もよくて身の危険を常に意識する必要もないのに、
なぜ塞ぎ込んでしまうのか…と。
ブラジル人たちが瞳キラキラで
生き生きしているのとは対照的に
人々が疲れていてグレーのイメージがあるのは
何故なんだろうと日本を思い出したりします。
もちろんどちらの国も人それぞれで
違うのが当たり前とわかっていても
それでも何となくそんな印象があります。
３年以上暮らしてみて、
ブラジル暮らしをひと言で表現すると…
『無駄にエネルギッシュ』。

何だそれ？
例えば、サビーに勤務し始めた頃、
毎日バスで通勤していました。
片道乗り継ぎ時間も入れて2時間です。
この乗り継ぎのターミナルで小さい息子を連れている私は
早めに立ち上がり降り口に行く事が出来ず
いつも最後の方に降りることになります。
ところが、必ず最後の人が降りるのを待たずに
うわーっと押し合い圧し合いで乗って来てしまうのです。
「待たんかー！小さい子どもがいるんだぞー！」と
朝っぱら怒鳴りちらす毎日。
「おーっ、子どもがいるぞ！」
「まあ可哀想に…」
エネルギッシュな朝の通勤シーン。
かと思えば、ある日赤信号で
普通に止まっていたのです。道の信号で。
ラジルは基本的に車はマニュアル車です。
坂では常にちょっと車間距離をおいて止まるようにしています。
青になりました。
前のでかい四駆がズルズル下がって来ました。
慌てクラクションを派手にならし、
めて！やめて！やめてーっ！と
1人絶叫するも敢え無く撃沈。
ガシャン。ああやれやれ、
話をせねばと思いきや前の車走り出します。
えっ？でも急発進で逃げるというふうでもなく普通に走っていきます。
ふざけるな！と思い
パッシングしながら追いかけるも止まる気配なし。
仕方ないのでカーブで被さり気味に隣に入り、
危なそうな人ではなく普通の年配夫婦だと
チラっと確認したのち、窓を開け走りながら
「止まって話しないの？セニョール！」と怒鳴ったら、
やっと止まってくれました。
映画のカーチェイスとまではいきませんが、
やけにエネルギッシュ。
私こんなにエネルギッシュな人間では無いのです、本来。

ショッピングで分割払いにしたら
家に請求書が郵送で届き
どこからでも払えるから…と言われ分割にしてみましたが、
請求書が届いたことは一度もありません。
結局ショップに毎月通うはめに…。作戦？
ブラジルの暮らしはやたら忙しいのです。
退屈している暇はありません。
生きている意味など考えている暇もありません。
日々いろんなトラブルを解決していくだけで精一杯です。
解決していけば充実感を味わえます。
仕事の上でも魚の輸送料金を
その会社のマネージャーと交渉し
安い値段で話をつけておいたにも拘らず、
窓口で社員が違う値段だと言い張る。
そしてマネージャーと話をするために2時間待ち。
アマゾンの仕入れでは、珍しい魚だから
たくさんはいらないから
50匹持って来てくれたら10倍の値段で買うよ…と交渉。
翌日何匹持って来たかと言えば1000匹。
前に言った値段と違うと嘘つき呼ばわりのあげく
競争相手の会社に売るぞと脅される。
誰にも買ってもらえず結局買ってくれと泣きつかれる。
朝の4時に電話が鳴る。
漁師が魚釣れたから空箱40箱持って取りに来いと言う。
船で片道1時間かけて取りに行けば、
80箱分あり「魚が死んじゃうじゃないかー！」と泣かれ
二往復する羽目になる律儀な日本人。
金を貸したので返してもらいに行くと
「金なんか無いのわかってるのにまだ取り立てる気か⁈」と
立場逆転で何故か説教され
「俺は金を返さないで有名なSだぞ。まあビール飲め。」と
ビールを飲まされ
「飲んだな？じゃあもう帰れ！」

とにかく忙しいんですブラジルライフ。
そんな暮らしのブラジル人たちはというと、
いちいちいちいち起きたことを
ギャーギャー必要以上に文句を言い募っているのですが、
はたから見ていると
いまいちダメージは少なそうに見えるのが不思議です。

家族の中に困った人がいても、
ギャーギャー言う割には日本より寛容な気がします。
見ているこちらがハラハラ気が滅入るようなことが起こっても、
彼らには明日は明日の風が吹くのです。
今日悲しくても明日にはケロッと笑っていたりするのです。
自分を責めるという思考がないようにさえ見えます。
日本がいかに完璧な国か…
完璧主義が故に辛いのではないか、
などと思ったりするのです。
前に本で読んだことがあるのですが、
人は工夫をして何かをなし得た時に
喜びを感じるのだそうです。
高度成長期にこのまま便利な世の中になり
工夫をする余地がなくなれば
人々は鬱になるだろうとこの著者は予想していました。
ブラジルの人々は日本人より
『無いものを数えず 有るものを数えて生きてゆく』のが
実は上手いのかもしれません。
表面的には、あれがないこれがないとばかり言い募ってますが。
そして圧倒的に家族の絆が強い気がします。
だからなんとなく乗り切れるのかもしれません。
寛容さが大事なのかも…
でも「寛容すぎても困るんだよっっっ！」と
思ってしまう私はやっぱり日本人。

次回は『オスメスについて』をお送りします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　加藤 浩子

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生きるのが精いっぱいだった頃の日本。

たしか私が子供の頃は

人の顔は、もっとイキイキしていたように感じます。

人は個人の豊かさと自由を得るたび、魂の自由は失われていく・・・。

そんな気がしますね。

皆様、人生は１度っきりですぜ！！

ガンガン楽しく行きましょう！！

では、本日はこれにて終了～。

アディオス　アミーゴ＆セニョリータ。　またお会いしましょう！！

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