チャオチャオのワイルドディスカスレポート №11 [チャオチャオのワイルドディスカスレポート]
アクアとペットをこよなく愛する皆様、こんにちは~
巷は暑くなったり、大雨が降ったり、はたまたヒョウがふったりで
不安定な天候が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしででしょうか?
当方は、先日胃潰瘍かと思っておりました胃の症状を確認するべく
胃カメラを飲みましたが、結果単なる胃炎と判明。
これからの季節、うまいビールを飲めるように
せっせと胃炎の薬を飲んでおります!
しかし、生まれて初めて胃カメラの飲んだのですが・・・泣けますね~あれは。
もうやめて~~!!もう突っ込まないで~~!!と心から願うのですが
遠慮なくズイズイ突っ込まれていく黒い管!!
ウェッ!ウェッ!!ともどしそうになるも出てくるのは
涙ばかり・・・。
いやぁ~参りました。
でも単なる胃炎でホっと致しましたよ。本当に。
なんたって3か月前から違う医院で、問診と触診だけで
胃潰瘍だと診断され、ずっと薬を飲んでいたのですが
全く治らずで心配しておりましたからね!
あら!気が付けば、私の胃のお話ばかりしておりましたが
実は、今回は大好評のチャオチャオのワイルドディスカスレポート第11弾
ワイルドディスカスの生息環境にいるご近所さん(他のワイルドフィッシュ)のお話です!
とってもイー(胃)お話ですので(笑) 是非ご覧になってください。
ではいつものように漁師さん、よろしくお願いいたしま~す!!
ワイルドディスカスって何 ?
ーアマゾン在住18年の日本人ディスカス漁師が写真で語るワイルドディスカスの基礎知識―
11.ワイルドデイスカス vs ワイルドフィシュ
今回はワイルドデイスカスが普段どの様な他の魚と一緒に住んでいるのかを見て行きたいと思います。
デイスカスはそのアマゾン各地の生息場所、季節によって各々環境も変わってきますので
一概にこの魚と混泳していると言う事は言えません。
各々のデイスカスの生息環境によって、その地域に住んでいる魚種の構成も種類も変わりますのでここでは、デイスカスの棲みかに良くいる魚はこのような魚が多いと言う事に
とどめておきたいと思っています。
大体デイスカスは、水中で見ている限りでは他の魚と混泳することをあまり望んでいないように見えます。
彼らの棲みかに頻繁に入ってくる魚は遊泳性の魚が多く、一時の休息に間借りするように入ってきては、しばらくするとまた出て行くと言う様な魚が多い傾向にあります。
他の魚が棲みかに入ってくる度に、デイスカスは、いちいちおおげさな反応を見せ
驚いてみたりしています。
デイスカスはあまり強調性の良い魚ではないようです。どちらかと言えばわがままな魚だと思います。
私はデイスカスが好きでいつもデイスカスと一緒に棲んでいると言う魚を知りません。
例えば、魚の皮膚に着いている寄生虫を駆除してくれるような甲殻類や
歯の掃除などをしてくれる他の魚などの共生関係にある他の生物との関係が
解りにくい魚です。
しいて言えば、木の根などに着いている藻類を掃除して
水中に根をおろしている木々の栄養補給が楽になるように貢献しているぐらいでしょうか?
雑学ですが
多くのアマゾンの水没ジャングルに繁殖する木は、水没しても枯れない独自の
防御システムを持っています。
樹木が水没し、木が酸素不足になると、木の呼吸サイクルが、阻害され
木内部の電気輸送が停滞しガスが発生します。そのガスが
エチレン、エアタノールなどのアルコール物質に変化します。
これらアルコール物質は植物の根を腐らす有害物質です。
多くの木は、これらアルコール物質により、根が死んでしまいます。
頻繁に掃除してもらう事により、根が腐るのをさけ、根は栄養素を吸収することが出来るようになります。
では、デイスカスと共に生息している魚を見て行きましょう。
パイクフィシュです。同じシクリット科の魚ですがこれらの魚は待ち伏せ型の肉食魚です。
デイスカスの集まる倒木などは、その身を潜ますのに最適な環境です。
アマゾンのテトラなどの小魚は、障害物がないと、襲われやすくなるので
障害物に集まります。
障害物に集まってくる小魚を狙うのがこれらパイクフィシュです。
その細長い体型は、デイスカスの集まる木の枝が繁殖した倒木内でも自由に泳ぎまわる事が出来ます。ただデイスカスはその口のサイズに合わないので襲いません。
テトラです。
本流にいると襲われるので、障害物のある場所に集まります。
ここにも上記パイクなどの肉食魚が彼らを狙っているのですが….
他のシクリット科の魚です。ゲオファーガス、サタノぺルカなどは必ずと言って良いほど
デイスカスの棲みかに一緒に住んでいます。
これらアースイーターと呼ばれる地球食いの魚は、障害物のある水底の泥やごみを
いつもついばんでいるので、障害物の底にヘドロなどが溜まって、水の循環などが悪くなるのを防いでくれています。
他のシクリットです。
とにかくデイスカスも含めこのシクリット科の魚は倒木が好きです。
デイスカスと同じような体型を持つ、へロス(セベラム)やウワル(トライアングルシクリット)です。
特にトライアングルシクリットは、ほぼデイスカスと見間違うほど同じです。
デイスカスとどこが違うかと言えばこれらの魚は、いつまでも同じ倒木に居付かず
常に出たり入ったり、他の障害物に移ったりしている事でしょうか。
カラシンではテトラ以外で多いのは、レポリヌス、レポリルス、アノストムス
などの細身のコケ食い魚達です。これら魚は、流木にひっついている藻類を主食としており、必ずデイスカスの棲みかで見かけます。
倒木のコケむしりを精力的に行っています。
以上がデイスカス達と混泳している魚達です。
中にはこんな魚も一緒にいる事もあります。
この魚も細身ですね。
動物ではワニも良くデイスカスの棲みかに入っていたりします。
意外な所では、同シクリット科の薄型シクリットであるエンゼル。
この魚ほどデイスカスと一緒にいてもよさそうなのに
案外別の棲みかに住んでいて、デイスカスと混泳している確率が少ない魚もいません。
似た者同士なので仲が悪いのかもしれません。
同じ倒木に一緒にいる事も当然あるのですが、意外と少ないです。
と言う事で、これらの事で解ってきた事は、
デイスカスと一緒に棲んでいる魚は、細身、もしくは平たい魚が多いと言う事です。
これをどう自宅のデイスカス水槽に利用するのか?
と言う事は、それぞれが想像を膨らませながら考えてみてください。
水槽内でのデイスカスレイアウトというジャンルは
今のところ日本では少ないようですが、欧州では、その生活環境を水槽内に
持ちこんだデイスカス混泳水槽などを楽しんでいるファンの方も多いと言う話を
良く聞きます。
自分だけのオリジナル混泳水槽に挑戦する際には参考にしてみてください。
今回は、ワイルドディスカスと他のワイルドフィッシュの混泳水槽を楽しもうとしている方には
非常に為になるお話しでしたね!
日本では多くみられる、ディスカスとエンゼルの混泳は
意外とワイルドの世界では見られないというの話は意外でした。
大きな流木の入った水槽にゲオファーガスや
セベラム、トライアングルシクリッドとワイルドディスカスを同居させたりすると
想像以上にワイルド雰囲気満点、まさにワイルド風ワイルドディスカス飼育!!といった感じになりそうですが
余りにもワイルドすぎて、ワイルドだろ~~♪と言ってしまいそうです。(苦笑)
日本のワイルドディスカス飼育とは
はるかに異なるこのワイルド風ワイルドディスカス飼育。
きっとワイルドディスカス飼育を深く追及する方が
この国にもっと増えてくれば、このワイルド風ワイルドディスカス飼育をする方も
出てくるのではないか?と思ったりしております。
では、本日はこれにて終了!
また次回をお楽しみに。チャオ~♪
ワイルドだねぇ〜。
面白いわね〜、ディスカス飼育してない人間が読んでも面白いわ。
水族館に行きたくなりましたw
by ミッちゃん (2012-05-31 13:31)
>ミッちゃんさん
毎度です!美しい海水魚の水中世界も美しいけど
アマゾンのワイルドな世界も面白いでしょ~
最近のまた新しい水族館が出来てますね。
サンシャイン水族館、すみだ水族館、京都にも・・・
行きたいね~
by タケオ@CiaoCiao (2012-06-01 10:31)
水族館巡りでもしましょう。w
水族見ながらビール族になりましょう。
by ミッちゃん (2012-06-01 12:09)
>ミッちゃんさん
飲酒可の水族館があれば素敵ですね~
冷酒でもひっかけながら、巨大水槽前でマッタリしたいです^^
by タケオ@CiaoCiao (2012-06-02 14:41)