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大定番虎の巻2 スポンジフィルター編 [ディスカス飼育How To]

アクアとペットをこよなく愛する皆様、こんばんは!

本年最後のワイルドセレクト便に湧く当店ですが

今回は当店の大定番の第2弾!スポンジフィルター編です!

実は、当店のフィルターシステムは何と、スポンジフィルターのみ!!

ブロワーによるエアパワーで全ての濾過器=スポンジフィルターでの濾過を担ってもらい

他に電気で動くフィルター類は一切使用しておりません!!

ここで、えぇ~~~??

うっそ~~~??と

思われるかもしれませんが、本当です。

(当店にいらっしゃった方は、もちろんご存知ですよね??)

実は私の大先輩の方々、関東凄腕ディスカスショップ様達は皆スポンジフィルターで

ブリーディング、育成のすべてを管理されておりますよ。(これもホント。)

ですから皆様、今回は一般的なディスカス飼育法や複雑かつ高価かつ意味不明な

飼育器具類などの情報は完全に無視して今回の記事はご覧ください。

スポンジフィルターでのディスカス飼育法をご理解、そして体得されますと

きっと幸せになれますので。(←う、嘘臭い!)

では、早速ご紹介しますが、当方が使ってるのは流通品のこのスポンジフィルターです。

DSC_0949.jpg

当店での名称=スポンジフィルター・中ダブル!

45cmのサイコロ水槽 or 60cm×45cm×45cmの水槽で

このフィルターを2個使用してくださるといい感じです。

60cm×45cm×45cm水槽に多くの魚を入れる場合は3個

90cm水槽にはポンジを4個

120cm水槽には5個使用しております。

中スポンジはスポンジ内に飼育水を通水させるのに大きな力が要らず

かつスポンジの目が細かく表面積が大きいので

手軽に早く濾過が立ち上がります。

またスポンジの容積自体が小さいため、その中に抱え込む

ヘドロの量が少なく、しっかり通水性を保つメンテナンスを行えば

ヘドロから発生する魚に対して有害な

メタン系物質、硫化水素の発生を少なくすることができます。

では、ここでそのスポンジフィルターのメンテ法をご紹介!

文章ではうまく伝わないので、動画でご覧ください!

かなりカミカミで喋っておりましたが、ご理解いただけましたでしょうか?

スポンジフィルターのメンテナンスに関しては

当方はこれ以上の事は全くしておりません。

本当にこれで十分なのです!簡単でしょ?

では、ここで今までスポンジフィルターを使っても上手くディスカス飼育が

出来なかったという方のために、上手くいかなかった理由を申しあげます。

実は、スポンジフィルターは

善玉菌が支配していないディスカス飼育水槽では

ハンバーグや乾燥飼料が多く含む

タンパクや脂肪を無害なものへ分解することができず

そのままスポンジの内部に溜まり

嫌気層となり、後記金は死滅、

嫌気層を好んで活動する、悪玉菌類が

異臭を放つ有害な物質を水槽に放ち始めます。

そしてディスカスは絶不調へ一直線です。

この異臭こそ、ディスカス並びに観賞魚を死に至らしめる硫化水素の臭いです。

一方、ブラインシュリンプや赤虫は餌の特性上

水へのタンパク、脂肪の溶出が少なく

スポンジに溜まっても、有害な物質をが発生しにくいのです。

ここで登場するのが、前回ご紹介した善玉菌系のバクテリア達です。

バイオエース、PSBの善玉菌が豊富にいる水槽環境では

スポンジに付着するタンパク・脂肪を善玉菌達が分解していきますので

スポンジを詰まりにくくします。

最終的には、分解された餌や糞のカスが

スポンジフィルター内に蓄積してしまいますが

動画でご紹介したとおりの簡単なメンテで、そのカスを排出してしまえば

またスポンジは通水しやすくなり、嫌気層を作らずに済みます。

スポンジフィルターのメンテナンスはとにもかくにも

”詰まらせない”事につきます。

そのスポンジフィルターのメンテの”塩梅”ですが

例えば6個のスポンジがあって

それぞれの汚れが1~5段階あり

(1=汚れを取りすぎで善玉バクテリアも不足している状態~5=汚れが溜まって詰まった状態。)

3がべスト、4が詰まる寸前の状態の評価とします。

2 1 3 2 4 4 という状況になっていた場合 
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
2 1 3 2 3 3 という風に調整するといったイメージです。


これが

4 5 5 4 5 5 というひどい状況なら全てのスポンジを
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
3 3 3 3 3 3 にしてしまってスッキリしましょう。


何度も同じような事を申し上げますが

メンテナンスの主眼はあくまでも

”スポンジを詰まらせない事”であって

”掃除する事”ではないという事。

また、スポンジは不思議なことに、複数のスポンジの中の

特定のフィルターに対して

極端によごれが蓄積する事もあるので

ちょこちょことスポンジを、触ってたり押したりして

チェックすることが大事です。

全てのフィルターが水がスムーズに通水する状況を作ってください。

1つでも詰まったスポンジがあると、明らかににその水槽内のディスカスは

調子を落とし始めます。

スポンジの中をスムーズに飼育水が循環し

善玉バクテリアを活発に活動させ続ける事が

スポンジフィルターのメンテナンスであるのです。

まとめますと

スポンジのチェックは頻繁にしてOK!

しかし、スポンジの絞りすぎ・キレイにし過ぎは

有用なバクテリアを激減させ

スポンジに分解されない餌の有機質が蓄積して

嫌気層をつくり、毒害を生む悪玉バクテリアの

活動が盛んになるので絶対NG。

という事ですね!

※スポンジフィルターを揉んでメンテナンスした後は、善玉菌の添加を忘れずに!

また、スポンジフィルターは他のフィルターを比較して

動画の通り、状態をチェックしやすく

またメンテナンスも容易です。

ですので、コツさえつかめば誰でも、良い状態を維持しやすいのが

スポンジフィルターの最大の利点だと思います。

ここで、こう思われる方もいるのではないでしょうか?

他の上部や外部フィルターでも善玉菌を使えば

ディスカス飼育ができるのではないか?と。

答えは『イエス』です。

その場合は必ず上部や外部のメンテナンスをしっかりしてください。

動画でお見せしたあのヘドロ(カス)はどんなフィルターでも発生、蓄積するものです。

その排出を上部ではウールを変える、フィルターの底を洗って排出するのですが

しかし外部フィルターでは・・・??ですね。

まぁ、どうしてもお好きならどうぞ。という感じです。

とにかくどんなフィルターでもメンテしなければダメだという事です。

ほとんど餌をあげなければ可能でしょうが

魚に餌をいう有機質を水槽に投入する限り、メンテフリーなんてありえません。

しかしメンテをしろって言われても

多くの水槽を管理する場合、複数の上部や外部フィルターの

メンテナンスをするのって大変ですよね!?

ここまでお話しして、やっと簡易的メンテナンスできるスポンジフィルターが

ディスカス飼育には結構良いのでは?という話がでてくるのです。

要はスポンジフィルターでのディスカス飼育の長所というのは

簡単なメンテで、苦労せず良い状態をキープできるという事なのです。

逆に短所は、多くの餌を給餌すると

スポンジが詰まりやすくなり

一気に濾過状態が悪化してしまうという事です。

当店がスポンジフィルターだけで、ディスカスをキープしている理由、ご理解いただけましたでしょうか?

要は、多くの水槽を省スペースで

簡単にメンテできるから使用 いるだけなんです!

さぁ、ここまでお話ししましたが、是非皆様にもこのシステムにチャレンジして頂きたいと思います。

いざチャレンジされても、そんなにコストもかかりません。

スポンジフィルターも善玉菌もウン万円もしない安価で扱いやすいアイテム達ですので

まずはアクション!

きっと幸せになれますので、是非頑張ってください!

では、今回はこれにて終了。

また何か役立ちそうな情報がまとまりましたら、発表しますので

お楽しみに~♪


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コメント 10

円盤

4つあるスポンジのうち、一度にメンテするのは何本ですか?1週間ごとに1本掃除するのですか?
by 円盤 (2011-12-13 21:13) 

チャオチャオなタケオ

>円盤さん
どぉ~もです。
まぁスポンジのメンテ法は習うより慣れろです。
文章でのやり取りには限界がありますので
実際に実践してみてからいろいろな疑問点を
直接お店までメールでお尋ねください。

スポンジフィルターのシステムは
本当に安上がりですので、是非トライしてみてください。
では、頑張ってくださいね!
by チャオチャオなタケオ (2011-12-15 17:11) 

阿波

この映像に移ってる作業をを見て
衝撃受けたんですよね

これを 多くの方に 見ていただきたいです


by 阿波 (2011-12-18 14:35) 

チャオチャオなタケオ

>阿波さん
お客様にカメラマンになってもらって
初めてこの作業の動画を撮ることが出来ました!

スポンジフィルターのメンテは本当に楽チン。
それを知ってほしくて、満を持してアップしました^^v
by チャオチャオなタケオ (2011-12-18 19:22) 

戸島瞬時


はじめまして。^^

最近、スポンジフィルターに取りつかれてしまいはまっております。

メンテナンスが具体的だったので非常に分かりやすくバクテリアを外に出さないということもわかり大変勉強になりました。

現在、テトラのスポンジフィルターを4個設置しているので、週1回づつぐらいで2個づつぐらいのメンテナンスを行いたいと思います。
by 戸島瞬時 (2012-11-29 23:51) 

タケオ@CiaoCiao

>戸島瞬時さん
どうも!初めまして。

スポンジフィルター飼育で
安定した飼育水をキープしてくださいね。
楽々メンテナンスで良いでしょ。
by タケオ@CiaoCiao (2012-11-30 12:00) 

戸島瞬時


お返事ありがとうございます。

なぜ、今まで使わなかったのかと思うほどの能力です。

へたへたになっても使えますが、ある程度限界まで使っても数年に楽は使えますから良いですよね。

交換スポンジも1個700円程度ですから、ランニングコストが安いですしろ過槽のヘドロ蓄積も少なくすごい便利です。^^

また、貴重な情報をアップロードお願いします。
by 戸島瞬時 (2012-12-01 15:51) 

タケオ@CiaoCiao

>戸島瞬時さん
商売本位ではなく、熱帯魚飼育で本当に役に立つ
テクニック、アイテムを今後もご紹介させていただきますね!

よろしくお願いいたします。
by タケオ@CiaoCiao (2012-12-01 18:25) 

ディスカス好き

いつもご指導感謝しております。
当方のエアーポンプは120cm水槽で吐出量毎分6リッターの物を二つ、スポンジフィルターは貴社おすすめの物を4つ使用していますが、エアーの量が少ないので浄化槽用40リッター吐出にした方が、良いでしょうか?
by ディスカス好き (2015-01-26 12:33) 

タケオ@CiaoCiao

>ディスカス好きさん
浄化槽用40リットル用というのはブロワーですか?
吐出量に対して、吐出先が少ないので
熱を持ちやすくブロワーが故障しやすくなります。
”エアの逃がし”を作ることをお勧めします。
by タケオ@CiaoCiao (2015-01-26 15:54) 

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